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危急時遺言書

2020-04-24

先日、危急時遺言を作成し、只今遺言執行中です。

はっきり言って遺言執行に至るまでにはかなりの時間・労力を要しました。

危急時遺言はほとんど使用事例がありません。家庭裁判所でも年に数件しかないと言われました。

危急時遺言は、それだけ稀な遺言形式になります。

【危急時遺言とは】

怪我や疾病等で余命いくばくかの者が危急時遺言は、余命が幾ばくも無い方で今すぐに遺言を残さなくてはいけない場合、病気や事故 などで緊急事態となり、すぐに遺言書を作成しないと遺言者の生命が失われてしまう場合などの緊急事態に使われる遺言書の形式となります。第976条(死亡の危急に迫った者の遺言)にも規定されてます。

〈作成要件〉

①証人3人以上の立会い・・・利害関係者(未成年者・推定相続人とその配偶者及び直系血族・公証人の配偶者や4親等以内の親族など)は証人になれません!

②死亡の危急に迫った者・・・命の危険が迫っているかどうかの判定に医師の診断は必須ではありません。遺言者や関係者の判断で大丈夫です。

③遺言の趣旨を口授筆記・・・遺言者から口授を受けた内容を証人のうち1人の者が書面に筆記し、遺言者及び田の証人人閲覧または読み聞かせによって正確であることを確認させ、各証人が署名・捺印しなければなりません。口授の有無については後々の裁判で問題になることも少なくありません。過去の判例では「ただ頷くだけでは口授したと認められない」「さりとて遺言者が全てを後述するのは現実的ではない」「特定の事柄について意思表示を示したことが明確」といった見解が示されています。口授に関しては過去の判例を参考にしつつ、後日効力が問題とされないよう慎重な判断が求められるのです。

④遺言者が口がきけない場合・・・遺言者は証人の前で、遺言の趣旨を通訳人の通訳により申述して、口授に代えなければいけません

⑤遺言の作成方法・・・パソコンによる作成も認められます。

⑥裁判所の確認・・・作成した遺言はその日から20日以内に家庭裁判所の確認を得なければ、その効力を生じません。

【経緯】

もともとは「明日、自筆証書遺言を作成したい」と遺言者の御家族から依頼があり、容体次第では自筆は難しいので公正証書遺言をお薦めしていました。

実は遺言者には内縁の妻がおり、決して仲が悪いわけではないが、その妻に知られて婚姻届を出されてしまうと先祖代々引継いできた不動産まで相続されてしまうので、先方に悟られて動かれないように作成したいとの意向でした。

最小限の文字数で案をお作りしたものの、やはり御本人にはもはや書く力は残っておらず、あとは危急時遺言を考えるのみとなりました。

後日、私以外の2人に証人をお願いすることができたので、案を作成して来て欲しいと連絡が入りました。

【作成段階】

私の案と遺言者とで相違点がないか確認、案を読んでいただきました。読んでいる最中にも修正が入る箇所もあり、パソコンでまとめコンビニでプリントアウトし、私を含む3人の証人が署名・捺印し、原本は弊所で保管することとしました。

この日は自筆証書遺言作成時と違い、遺言者に読む力があったのが救いでした。

【家庭裁判所への確認請求】

作成後、1週間経たないうちに家庭裁判所へ確認請求をしに行き、家庭裁判所の調査官が遺言者に会う話になっていたが、それを待たずに遺言者が死亡することとなりました。

本人の真意を確認できなかったこともあり、ここから回答書・照会書・陳述書の提出が始まりました。時期をずらし、①が提出し終わったら②、②が提出し終わったら③と、確認の審判が下りるまでとても時間がかかりました。

①証人であり遺言執行者である私の回答書

②他の証人の照会書

③法定相続人の陳述書

【遺言書の検認手続き】

確認の審判が下りた後、それで終わりではなく、民法1004条に規定されている遺言書の検認手続きをせねばなりません。検認の手続きとは、確かに遺言はあったんだと遺言書の存在を明確にして偽造されることを防ぐための手続きです。

検認手続きの流れは、家庭裁判所が遺言書を開封して、用紙、日付、筆跡、訂正箇所の署名や捺印の状況や遺言書の内容を確認してから検認調書を作成します。

検認当日に立ち会うことができなかった相続人や利害関係者に対しては、家庭裁判所での検認手続きが終了したことが通知されます。

 

こうしてやっと危急時遺言・審判書を使用しながら金融機関の相続手続を進めることが出来るようになりました。

遺言者の意向に沿って手続きが出来るようになったことで、ひとまずは一安心です。

 

 

こがも会~認知症カフェ~勉強会

2019-11-16

今週のトピックス!
火曜には所属する終活ボランティアグループこがも会の「遺言書の活用のセミナー」のお手伝いをしました。

セミナーも去ることながら、話が終わりに近づいてから参加される方が多かったこと、質問や相談が多かったことを考えると、皆さん懸念事項が既にあり、それを誰かに話したいんだろうなあと思いました。

そういう方の役に立てるのが一番望んでいることなので、私が声をかけて何とか参加して下さった女性が「あの時声かけてくれて良かったわ」と言ってくれた時は嬉しかったです?

水曜には新宿で契約に立ち会い、久々に新宿ランチ?

木曜は近所のケアプラザの認知症カフェにボランティアとして参加しました。今日はヨガの先生が来て、みんなでラフターヨガ?‍♀️
笑うって気持ちいい?

金曜、つまり今日は虎ノ門で会議があり、これから勉強会のチーム発表です。少々緊張してますが、一丁頑張って来ます‼️

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「楽しく遺言書を書いてみよう」

2019-09-24

本日(今日は昨日バージョンじゃありません、速報です!)は(株)アーバン企画開発様主催のオーナー様向けセミナーに登壇させていただきました?

今回は「楽しく遺言書を書いてみよう!!」というお題のもと、簡単に遺言書、特に民法改正に絡めた自筆証書遺言の説明をした後に、ワークとして財産の棚卸しと思いの部分の整理をしていただき、簡単な遺言書に纏めるという流れのセミナーでした。

既に公正証書遺言、若しくは自筆証書遺言を作成している方もいらっしゃり、手持ち無沙汰かなとも思いましたが、振り返りの時間にもなったようで良かったです。

ワークの最中にあちこちで相談が溢れ出し、皆さん、悩まれている御様子でした。
そういった一人一人の悩みに触れ、ゆっくりとお話を聞いてあげることこそが、問題解決への早道なんだろうと改めて感じた今日この頃でした。

勉強な1日!

2019-08-22

今日は、記念すべきブログ初投稿になります。しなくちゃしなくちゃと思い続けて早1か月!これから定期的に1週間に1度のペースで投稿していくことをここに誓います!

昨日の話になりますが。朝から夕方まで「高齢者住みかえ支援相談員養成講座」の3日目に参加。今日は全体的に聞いたことのある内容で問題なしな感じでした。老人ホーム紹介業は法律的には宅建業法と関係ありませんが、やはり多くの部分が被るわけであり。最終的に住んでいた家を手放すことの相談をされることもあるでしょうし、一緒に契約の席に同席することもあるでしょう。全く知らないでは済まないですもんね。

3時限目の高齢者の特性では様々な高齢者特有の症状について学びました。グループワークの時間もあり、いろいろな職業に携わりながら、この養成講座に参加している方がいることもわかり、情報を共有することができて有意義な時間を過ごすことができました。

次回4日目はサービス高齢者住宅の見学2件+試験です。

夜は調布市で行われた「サポート付き一般住居プログラム勉強会」へ参加しました。この勉強会はアメリカで実践されている、元々はホームレスの方を対象とした「サポート付き一般住居プログラム」を基に原則や事例研究、支援方法を昨年度1年皆で学んできたそうです(私はここ2ヶ月の参加になります)。その勉強の中で不動産の確保が最も難しいと痛感され、今年のテーマは「精神障害者へ住居を貸しがたい理由」を不動産会社への取材等を通して検証していくとのことでした。

午前中に学んだ高齢者の住まいも然り、夜の精神障害者の方の地域移行然り、私がこれから関わろうとしている方達をサポートするには、住居問題は欠かせません。もちろん衣食住全てを完璧にサポートできるのに越したことはありませんが、まずは自分が今持っている知識を最大限に活用できるように、住居問題を極めて勉強して行こうと思いました。

昨日、サポート付き一般住居の勉強会を開催しました。昨年度と異なり、今年度は手探りで勉強してるため迷いながら前に進んでいますが、日本の実情を自分たちの手で探っている実感が持てて楽しいです。このような勉強の仕方は、中学生の時に社会科研究部で覚え…

飯野 雄治さんの投稿 2019年8月22日木曜日

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