3月, 2020年
「精神疾患がある方に上手に住居を貸す方法」~Part3
私が参加している勉強会主催で、「不動産会社が精神疾患がある方に住居を貸しがたい理由
に関するアンケート」を不動産会社に対して行い、その結果が出ました。
1.貸しがたい理由として
〇一般の住居人とのトラブル回避
〇会社としてイメージダウンに繋がる可能性がある
〇精神疾患がある住居人の生活面の不安
・建物や集金の管理はできても、生活の管理はできない
・掃除が行き届かない人が多い
↓
敷金ではまかないきれないことが多い
〇対応が大変なわりに利益が少ない
2.どのような対応を取れば、貸すことが可能になるか
〇グループホームやサブリース(一棟丸ごと借り上げ)等であれば
〇困ったときの窓口の一本化
〇定期的な訪問、掃除やごみ捨てなどのサポート
〇孤独死防止のシステム導入
〇主治医と不動産屋が話す機会を設ける
以上がアンケートから不動産業者の声を拾ったものになります。
不動産業者が積極的とまでは言えなくても精神疾患がある方に部屋を貸してくれる為には、
2.の対策を行っていく必要があるのはごもっともですが、そもそも1.に上がっている
貸しがたい理由自体が精神疾患がある方への謝った認識である可能性も否定できません。
そこで勉強会では
①精神疾患がある方に実際に起こりうる課題と対処法、地元の支援機関
②住民の不安を解く情報
③精神疾患がありながらも単身生活を送る方の体験談等
を提示するセミナー、不動産会社と精神疾患がある方とが情報交換する場としてのセミナー
を開催するに至りました。
まずはセミナーを通して不動産会社と精神疾患がある方とがお互いに理解し合って、
私達が目指すところのサポート付一般住居へ一歩でも近づいて行けたら幸いです。
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