「おひとりさま姉妹」の老後を支える伴走者として 〜財産管理・施設入所・不動産売却まで〜
湯口行政書士事務所

◆おふたりで寄り添って生きてきた「おひとりさま姉妹」

今回ご紹介するのは、90歳のAさんと87歳のBさん。

おふたりは仲の良い姉妹で、それぞれ独身のまま、長年一緒に暮らしてこられました。

近所でも「姉妹で支え合っていて素敵ね」と評判のおふたり。

けれども、年齢を重ねるにつれ、「今後の生活をどうしていこうか」と不安を抱くようになりました。

もともと判断力はしっかりされており、家計の管理や通帳の出し入れも自分たちでされていました。

しかし、ここ数年でお互いに入院を経験されたことがきっかけとなり、

「次にどちらかが倒れたら、もう一人が困るかもしれない」と強く感じられたそうです。


◆施設入所と同時に「財産管理」のご依頼

その後、体調を考慮して早めに介護施設への入所を決断されたおふたり。

入所の際、施設から「通帳や現金は持ち込めません」と言われ、どうしていいかわからず困ってしまわれたとのこと。

そんなときに、知人の紹介で当事務所へご相談くださいました。

「信頼できる人に、これからの生活のことをお願いしたい」

「姉妹だけでは心もとないから、専門家に見守ってほしい」

そうおっしゃるおふたりの思いを受け、

私は行政書士として、財産管理委任契約を結ばせていただくことになりました。


◆通帳の管理から、不動産の売却まで

おふたりには複数の銀行口座があり、施設の支払い・保険料・税金などをそれぞれの口座から整理する必要がありました。

特に、施設に入ると通帳を持ち歩くことができないため、

毎月の支払い・年金の受取確認・医療費の支払いなど、代理で行う作業が多岐にわたります。

ご本人の意向をしっかり確認しながら、

必要な費用を計算し、余剰資金を確保するために、所有していた不動産の売却も進めました。

売却に際しては、「家を手放すのは寂しいけど、これで安心して施設生活ができる」と

涙ながらにおっしゃっていたのが印象的でした。


◆最も大変だった「かんぽ生命」5本の現況確認

現在は、Aさん・Bさんそれぞれの生活費管理と並行して、

かんぽ生命の保険5本分の現況確認手続きを進めています。

高齢のおひとりさまの場合、生命保険や年金、預貯金などが複数に分かれていることが多く、

どれが継続中なのか、解約済みなのかを整理するだけでも一苦労です。

郵送や電話対応が必要な場面では、私が間に入り、

「必要書類を準備→ご本人に確認→署名捺印→提出→結果報告」

という流れを丁寧に進めています。


◆おひとりさまでも「安心して老後を迎える」ために

今回のような「おひとりさま」のケースでは、

身寄りのない方や、頼れる家族が少ない方の財産管理・死後事務などが今後ますます増えていくと感じています。

もし今、

  • 「自分が入院したら、お金の管理はどうなるの?」

  • 「通帳を誰かに預けてもいいの?」

  • 「施設入所後の支払いはどうすれば?」

    といった不安をお持ちでしたら、

    早めに行政書士へご相談いただくことで、安心して生活を続けることができます。

(2025年11月12日)



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